1980年代後半から90年代前半、日本の音楽シーンを席巻したアイドルデュオ「Wink」。
その中心メンバーである相田翔子さんの若い頃は、まさに輝かしい成功と意外な苦悩が交錯した時期でした。
今回は、相田翔子さんのWink時代を中心に、彼女の若き日々を振り返ります。
デビューから大ブレイクまでの軌跡、独特なスタイルで注目を集めた「笑わないアイドル」としての姿、そして人気絶頂期に経験した苦悩と挑戦。
相田翔子さんの若い頃の魅力と、その裏に隠された意外な真実に迫ります。
相田翔子とWink：デビューから大ブレイクまでの軌跡
1988年、高校卒業と同時に相田翔子さん（1970年生まれ）は鈴木早智子さんとともに女性デュオ「Wink」としてデビューしました。
しかし、デビュー当初は決して順風満帆ではありませんでした。
最初の2枚のシングルは売上が伸びず、地方キャンペーンでも観客がまばらで、楽屋で二人で泣いたこともあったそうです。
転機となったのは3枚目のシングル『愛が止まらない～Turn it into Love～』（1988年11月発売）でした。
この曲が有線やクラブで徐々に人気を集め、初のオリコン1位を獲得。ここからWinkは一気にスターダムを駆け上がります。
1989年には5枚目のシングル『淋しい熱帯魚』が大ヒット。
第31回日本レコード大賞で大賞を受賞し、同年末のNHK紅白歌合戦にも初出場を果たしました。
以降も『涙をみせないで』『One Night In Heaven』などヒット曲を連発し、Winkは1990年前後のアイドルシーンを代表する存在となりました。
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「笑わないアイドル」の誕生：Winkの独特なスタイルと魅力
Winkの最大の特徴は、「笑わないアイドル」として知られた独特のパフォーマンススタイルでした。
他のアイドルとは一線を画す無表情で歌い踊る姿は、当時の音楽シーンに新風を巻き起こしました。
しかし、実はこの「笑わない」スタイルには意外な理由がありました。
相田翔子さんも鈴木早智子さんも人前が苦手で、極度のあがり症だったのです。
本番では緊張で体が固まってしまい、どんなに練習しても笑顔を作ることができなかったのです。
相田翔子さんは日本レコード大賞当時を振り返り語っています。
「自分の名前を呼ばれた時も、どこを歩いてステージに上がったとか、分からなくて。その時にやっぱり、“レコ大をもらったのに無表情だった”って、雑誌でたたかれて…」
このクールな無表情パフォーマンスが逆に新鮮な魅力となり、世間に強い印象を残しました。
「機械仕掛けの人形のような無表情で独特なポーズの振り付けが印象深い」と評されるなど、笑顔を封印した静かなパフォーマンスがかえって楽曲の世界観を際立たせたのです。
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若い頃の相田翔子：人気絶頂期の苦悩と挑戦
華やかな成功の裏で、相田翔子さんは若くして様々な試練も経験しました。
人気絶頂期の1996年頃、過労やストレスから左耳の突発性難聴を発症し、2週間の入院治療を経験しました。
当時、公にはせず極秘入院でステロイド治療を行い、副作用で顔や体がむくんだ状態のままCM撮影に臨むなど、必死に仕事を続けていたそうです。
幸い聴力は回復し、その後も歌手活動を続けることができましたが、当時を振り返ってインタビューで語っています。
「ガーンとして。これで歌が歌えなくなるんだと、凄くショックだった」
出典：ORICON NEWS
また、Wink解散後は新たな挑戦も待っていました。
しばらく表舞台から離れて音楽制作の勉強に打ち込んだ後、バラエティ番組などに再び出演し始めます。
Wink時代は「引っ込み思案」でほとんど喋らなかった相田翔子さんですが、人前で恥をかく覚悟で挑戦したバラエティ出演によって「等身大の自分でいいんだ」と肩の力が抜け、タレントとしても開花していきました。
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まとめ
相田翔子さんの若い頃、とりわけWinkとして活動した1980年代後半～1990年代の歩みは、まさにドラマチックでした。
一度は挫折を味わいながらも、大ヒット曲で一世を風靡しトップアイドルへ駆け上がったサクセスストーリー。
無表情で歌うという異色のスタイルも含めて時代のアイコンとなり、多くのファンに愛されました。
「生涯忘れられない宝物のような時期」と本人が語るように、Wink時代の相田翔子さんは今も色褪せず輝き続けています。
その後のソロ活動や私生活でさまざまな経験を積んだ今でも、当時の可憐さとチャーミングな人柄は健在です。
50代となった現在もテレビやライブで活躍し、「昔と変わらず綺麗」「ずっと憧れのアイドル」といった声も多く聞かれます。
若き日の挑戦と成功、そして苦労を乗り越えた相田翔子さんの半生は、同世代にとっても後輩世代にとっても励みと魅力に満ちた伝説と言えるでしょう。
それでは、ありがとうございました！
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